活動記録
第7回落研OB会落語会
第7回落研OB会落語会報告
南遊亭学乱(こぞうのかみさま) (13期:玉城幹夫)
毎年6月下旬に開催されるこの会も恒例となった。平成27年6月28日日曜日午後4時から、場所はいつもの通り蒔田の老舗旅館松島(女将は12期の島田紀子さん)。今回で7回を迎える。
今回も空いてる席以外は全て満員で、満場割れんばかりの拍手をパラパラと浴びて、まず登場したのが、南遊亭若乱(22期の荻原正雄さんで現在は横浜市職員の落語会でも活躍という)演目は「千早振る」。次に登場したのは、前回、講談を初めてプログラムに入れて大好評だった、30期卒の神田阿(あ)久(ぐ)鯉(り)師匠。今回は江戸時代の絵師円山応挙を題材にした落語にもある「応挙の幽霊」。
お中入り後は立川ポ蘭(18期森政美さん。現在立川市周辺で活躍していて芸名はそこから)の「猫と金魚」。トリは佐掘家駄楽(13期中瀬古公男さん。彼は実質OB会の会長で5期の米山潔さんとともにこの会の産みの親、育ての親である)の「野ざらし」。今回も古典落語の名作ぞろいで、会場は良質な笑いに包まれた。
「笑いとは余裕である。ちょっとでも余裕がないと笑いは生まれない」と故志ん朝師匠は言っていたが、その逆もまた真。笑うことで余裕が生まれる。重苦しい立ち往生した会議で気のきいたジョークの一言が、爽やかな風が吹いたように場の雰囲気を一変させ、それがきっかけで会議の進行を促すことがある。落語はそんな良質な笑いの宝庫である。落語部で「笑い」の練習訓練を受けて本当に良かった。おかげで僕にとって落語、笑いは一生の付き合いになりました。
落語部は現在無いのがなんとも残念であるが、南高時代はオモシロかったなあ。学校へ行くのが楽しくて、不登校とは全く無縁の高校時代でした。僕らの頃はテレビの「笑点」が始まった頃。大喜利でよくやっていたのが、なぞかけやトンチ相撲。その頃出来て今でも傑作と言われているものがこれ。―「お坊さん」とかけて「朝刊」と解く、その心は「袈裟(今朝)着(来)て経(今日)を読む」―
うまいでしょう。ついでに落語部内での小噺の傑作。「南高落語部ってえのはいつも明るいねぇ」「ええ、良い伝統(電燈)がありますから」。先日、中高一貫校の名門母校南高の現役生に南高の伝統ってなあに?て聞いたら「多分LED」?!(スイマセン、これは今、私が創りました)。
「花嫁さん対花婿さん、内掛けで花嫁さんの勝ち」「庶民対税務署員、とったりで税務署員の勝ち」と言う言葉遊びトンチ相撲。近年この傑作が生まれたので紹介する。「東京ドーム対新国技館」これどっちの勝ちだと思います?これ新国技館なんです。なぜ?――それは次回(毎年6月中旬~下旬開催)の落研OB落語会でお知らせしますのでぜひ来てください。
――というふうに書いて終わろうと思った。しかしそう書く事は読者に対し少し残酷な気がして来た。それゆえここに答を示したところで擱(かく)筆(ひつ)する事にした。(答:東京ドームは「きゅうじょう」だから)