活動記録
開校記念樹植樹祭
2013年3月14日 附属中学校の開校2年を前に,開校記念樹植樹祭が行われました。
同窓会では,才能あふれ未来の横浜や日本を背負って立つ生徒の皆さんに,夢のある記念樹を送ろうと考え,「ニュートンのリンゴの木」を開校記念樹として贈ることにしました。
この木は,ニュートンがリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見したと伝えられる木を接木して増やし、英国から東京大学に贈られたものをさらに接木によって増やしたものです。この度,東大小石川植物園のご厚意により附属中の開校記念樹として本校同窓会が譲り受け,植樹祭を行いました。
ニュートンのリンゴの木
学名 Malus domestica Borckh. cv. Flower of Kent
品種 ケントの花
栽培品種 バラ科
この樹は,今より約340年前、アイザック・ニュートンが(1665年)英国リンカーン州の生家で,林檎が落ちるのをヒントに「万有引力の法則」を発見したという逸話のもととなったリンゴの木です。
英国リンカーン州ウルスソープのニュートンの生家にあったリンゴの木から接木された苗が,1964年にイギリス物理学研究所サザーランド教授から,日本学士院長柴田雄次博士に送られてきました。送られてきたその株は、リンゴ高接病(ウイルス病の一種)に侵されており防疫上焼却処分となるところを,貴重な植物であることと病気が接木でしか伝染しないことを理由に,厳重管理の約束のもと東大植物園内に隔離栽培されることになりました。
その後,リンゴ高接病無毒化の研究が進み,それらの資料をもとに東大植物園技官伊藤義治がウイルスの無毒化に取り組み,1980年にリンゴ高接病のウイルスを除去した株を得ることに成功しました。長い間隔離栽培されてきたリンゴの木は,防疫係官立会いのもと焼却処分され、無毒化された株は,1981年1月20日晴れて園内に植栽されました。ここに植えられた樹は本園で接木して育てた苗木です。
平成25年(2013年)3月14日 横浜市立南高等学校附属中学校の開校記念樹として同校同窓会から贈られ,この地に植えられました。
東京大学大学院理学系研究科附属植物園 育成部 樹木園掛